2014.11 犬介護になって
先日から龍市の容体が悪くなり
癲癇が連続し、プチ入院になりました。
先生からはある程度覚悟するようにと言われました。

龍市の様子を見ていてそれはわかっていたけど、
今後どう対応するのか自分の考えを持たないといけないと感じました。
治療の方法があり、回復していく方向なら勿論良いけど
手の打ちようが無く、癲癇が続き龍市が苦しみ続け、
息絶えていくのだとしたらそれを見守るだけがいいのか、
不要な苦しみを経験させず虹の橋を渡らせてあげるのが良いのか、
どうすれば龍市が安らかに犬生を終われるのか悩みました。

もし私が龍市の立場だったら、痛い思いをいつまでもせずに安らかに息を引き取りたいと思う。
実際私が2005年の胃癌発覚時に余命を覚悟するように宣告され
手遅れだった場合、癌が体中を蝕み痛みを伴い死んでいくかもしれない経験をしているので
身を持って感じています。
日本は尊厳死が認められていないから
痛みが酷くなったらホスピスに入ってモルヒネ使いまくるつもりでした。

しかし犬の犬生は、「過去を振り返らず将来を考えず今を生きる」のではないか。
だとしたら病気で苦しんだとしても最期まで自力で生きる道を尊重してやるべきではないかと。

どの子も穏やかに老衰で亡くなるわけではない。
病気や事故だってあるだろう。
誰だって我が子が苦しむ姿は見たくないけど、
それも含めて最期まで世話をすることなのではないかと今回実感しました。

決して安楽死を否定はしません。
私は否定的な考えでしたが、実際に龍市が癲癇で苦しみ、やつれていく姿を目の当たりにしたら
その苦しみから解放してあげたいとも頭をよぎりました。
でも自力で生き切る事を見届けたいと思いました。

安楽死を選んでも、苦しみながら亡くなっても
後々最良の方法やお世話があったのではないかと
後悔したり悔やんだり、やり残した感じがきっと残るだろう。
だったらせめて我が子が最後まで自分の力で生き抜くことを
見守った方が納得できるのではないかと。

「犬の十戒」の最後に書かれている内容が全てだと再認識しました。

◆犬の十戒◆

1. 私の一生は10〜15年くらいしかありません。
  ほんのわずかな時間でもあなたと離れていることは辛いのです。
  私のことを飼う前にどうかそのことを考えてください。

2. 私が「あなたが私に望んでいること」を理解できるようになる
  まで時間が必要です。

3. 私を信頼して下さい……それだけで私は幸せです。

4. 私を長時間叱ったり、罰として閉じ込めたりしないで下さい。
  あなたには仕事や楽しみがありますし、友達だっているでしょう。
  でも……私にはあなただけしかいないのです。

5. 時には私に話しかけて下さい。
  たとえあなたの言葉そのものはわからなくても、
  私に話しかけているあなたの声で理解しています。

6. あなたが私のことをどんな風に扱っているのか気づいて下さい。
  私はそのことを決して忘れません。

7. 私を叩く前に思い出して下さい。
  私にはあなたの手の骨を簡単に噛み砕くことができる歯があるけれど
  私はあなたを噛まないようにしているということを。

8. 私のことを言うことをきかない、頑固だ、怠け者だとしかる前に
  私がそうなる原因が何かないかとあなた自身考えてみて下さい。
  適切な食餌をあげなかったのでは?
  日中太陽が照りつけている外に長時間放置していたのかも?
  心臓が年をとるにつれて弱ってはいないだろうか?などと

9. 私が年をとってもどうか世話をして下さい。
  あなたも同じように年をとるのです。

10. 最期の旅立ちの時には、そばにいて私を見送ってください。
  「見ているのがつらいから」とか「私のいないところで逝かせてあげて」
  なんて言わないでほしいのです。
  あなたがそばにいてくれるだけで、私にはどんなことでも安らかに
  受け入れられます。
  そして………どうか忘れないで。私があなたを愛していることを。


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